田舎の川に行った話。
お嫁さんの実家は奈良県の南半分の山奥にあります。
今日は急な用事で、日帰りで実家にお邪魔しました。
到着したのは正午ころ。
実家のジージとバーバはいつでも歓迎モード。
子どもたちもこの場所が大好きです。
お嫁さんの用事は到着早々に果たされました。
夕飯をご一緒することになったので、あとはゆっくり夜を待つ時間となります。
お姉ちゃんふたりはいそいそと折り紙を始めたので、3子ちゃんを誘って実家の前を流れる川に降りてみました。
苔むす階段をどんどんおります。
すべらないよう慎重に、一歩ずつ。
3子ちゃんは一歩踏み出すごとに「ちょん…ちょん…」と口にしながら、楽しそうに歩みをすすめます。
どこまでもきれいな沢。
石を投げる。
水しぶきが上がるたびに3子ちゃんの歓声と笑い声が響きます。
透き通った水。
この場所より上流には民家はないので、生活排水が混ざっていません。
足をつけると、ものすごく冷たい。
下流側にもきれいな風景が続く。
川面を覆うようにして木々が枝を伸ばす。
こうして影が作られることもあって、この河原は真夏でもかなり涼しい。
オタマジャクシをすくうと言って、網と容器を持ってきました。
オタマジャクシはとても小さく、見つけること自体がまだ難しい3子ちゃん。
一人ではなかなか捕まえられませんが、それでもすごく楽しそう。
途中、お嫁さんが長男くんを連れてきました。
はじめての生き物に興味津々。
オタマジャクシは砂利の間に隠れるようにしてたくさん潜んでいます。
浅瀬には何かの川魚の稚魚も泳いでいます。
網ですくうと簡単にとれます。
石に足を取られて不安定な長男くん。
「ここで遊ぶのはまだはやい」と、お嫁さんに連れ帰られました。
植物もみずみずしい。
一度コケリウムにしてみたことがありましたが、こんなにいきいきとは根付きません。
適度な日照に、きれいな水。
これらの植物にとっては、ここが最高の環境なのだと思います。
オタマジャクシすくいを堪能した3子ちゃん。
最後は「さよならー」とリリースしました。
おやつの後に、今度は2子ちゃんが川におりたいと言いだしました。
今度はさっきよりも一つ下流側の階段をおりてみました。
少し雰囲気が変わりますが、こちらも文句なしできれい。
水をさわってみたりしながらはしゃいでいます。
さっきの場所より100メートルほど下流になり、人の生活の気配がし始めます。
夏休みには、さらにもう少し下流の淵で泳ぐのが毎年の恒例行事です。
地元の方が放流してくださる川魚を見ることもできます。
今年は子どもたちの夏休みが大幅に短縮されていますが、お盆にはゆっくり帰省できるでしょう。